奥出雲での民泊の翌日、ティクレで応援しているカモしゃん米の田んぼを見学しました。
生産者の方から、「カモしゃん米」づくりについて、ご苦労されている事をうかがうことができました。
標高500m(中山間地域)での米づくりは、まさに自然との格闘です。
天候の影響はもちろん、中山間地域ならではの、野性動物(カラス、クマ、イノシシ、サル、タヌキ、ヘビ…など)との格闘なしには成り立ちません。
こちらの生産者さんが合鴨農法に挑戦されたのは8年前…。今年は特に厳しい年となりました。合鴨はヒナから育て、田んぼと飼育小屋との往き来ができるようにトレーニングします。この時期が最も天敵に襲われる確率が高く、合鴨農法が難しいとされています。
この時期は、生後1~2週間程度のヒナなので、手のひらに乗るサイズです。今年は例年になく、田んぼと飼育小屋を往き来するトレーニング前に、最初のヒナたちの3分の2がカラスに襲われるという、悲劇的な惨事に見舞われました。その後、何とかヒナを追加したのですが、このヒナたちも二日後に再びカラスの襲撃で全滅してしまったり…。
全国的に、費用がかかりリスクの高い合鴨農法に挑む農家さんは、そう多くはないようです。一般的な合鴨農法では、田植えと同時に合鴨のヒナを調達します。合鴨のヒナの最盛期は5月で、その時期を外すと、ヒナの入手はとても困難になります。
今年はカラスの襲撃が激しく、ヒナの入手については、大変なご苦労がありました。それでも、安心で安全な美味しいお米を作りたいという、生産者さんの熱い思いに、強く心を打たれました。
こちらの「カモしゃん米」は、飯南町の美味しいお米コンテストで、グランプリの金賞を受賞されている無農薬の良質なお米です。私は、昨年にこの「カモしゃん米」と出会ってから、自宅ではこのお米を食べています。もちろん、安全な米ぬかも重宝しています。
ティクレでは、こちらのカモしゃんたちを危険から守る保護対策(天敵よけの柵や金網など)と、生産者さんの田んぼの支援を行いながら、稲穂の生長を見守り、無農薬でのお米を、より多くの人にお届けできるよう活動しています。
この支援活動の一環として皆様には、ティクレSHOPより、平成28年度の新米を購入していただける予定です。(平成27年度のカモしゃん米は、完売いたしました。)今秋、収穫された新米が販売できる準備が整いましたら、サイト内でご案内いたします。
自然環境を守りながら美味しい米作りをされている宇山さんの「カモしゃん米」を支援します。
今年の「カモしゃん米」の新米を、都市生活者の食卓へお届けできるよう『つながろう∞ふるさと創り』プロジェクトの一環として、収穫されるまでの期間限定「カモしゃん米」の主役、カモしゃんグループの名付け親を5組募集したところ、たちまち5組の方に名乗りを挙げて頂きました。
心からお礼申し上げます。さらに今回、お一人の名付け親さんが、カモしゃん田んぼを訪問してくれました。生産者さんのご好意でその方には、5つある中でお好きな田んぼのカモしゃんグループを選んで頂きました。そして、生産者さんのお人柄とカモしゃんたちの可愛さに魅了され、今年の新米に期待が大きくなられていました。
今回このような、生産者と消費者の温かい交流が直接できたことに、心から感謝です。
これから順次、カモしゃんグループ名の発表と、カモしゃんたちが活躍する田んぼの様子や稲穂の生長をレポートしていきますので、一緒にカモしゃんを見守って頂ける皆さんからのご支援(新米購入)をお待ちしております。(「かもしゃん日記」はこちら)