ワンちゃんのストレスケア

近頃、おうちのワンちゃんについて、何か気になることはありませんか?日常生活にあるワンちゃんのストレスが何であるか知っておくと問題行動の原因がわかりやすくなります。

 

★なぜワンちゃんにしつけが必要なのでしょうか?

 

ワンちゃんにとっては自然な行動の「唸る」「吠える」「噛む」「いたるところで排泄」「飛びつく」などは、私たち人間にとっては不快な行動となってしまいます。人間社会でトラブルなく過ごし、誰からも愛されるワンちゃんに育てるためには、ある程度のしつけが重要になります。

 

(1)家の中では静かに過ごす習慣を身につけさせる。

(2)外からの刺激に反応して吠えたり、威嚇したりせず、静かに留守番ができるように育てる。

(3)外出のときには、人に不快感を与えないようにワンちゃんの排泄を飼い主さんがコントロールして、散歩のマナーを教える。飼い主さんがマナーを守ることも大切です。)

 

ワンちゃんと楽しく暮らすためには、まず飼い主さんとの信頼関係を築くことが大切です。そのワンちゃんの犬種の特性や性格を把握した上で、飼い主さんが「やさしくて頼りがいのあるリーダー」であることをワンちゃんに教え、家族や地域と共生していけるよう、人間社会のルールに順応させてあげましょう。

 

★しつけられない原因はストレスかもしれません!

 

攻撃性のあるワンちゃん、極度に臆病なワンちゃん、ひどくエネルギッシュなワンちゃんのケースで見られる共通点としては、ストレスがあります。ストレスがあると動物は新しいことを学習できなくなってしまいます。まずは、しつけの前にお家のワンちゃんにストレスがあるのかどうかを確認してみてください。そして、ストレスがあるようであれば、緊張した体をリラックスさせることを優先してあげてください。方法は、マッサージでも、アロマテラピーでもフラワーレメディでも構いません。Tタッチ・ボディ・ワーク(元々は競走馬のボディ・ワークでした)などもよいと思います。

 

飼い主さんとの信頼関係を深め、ワンちゃんが安心できて不安やストレスを取り去ることで、今まで出来なかったしつけが、身に付くようになります。しつけの時に飼い主さんが焦ったり、イライラしたり、感情で怒ったりすると、ワンちゃんは人の気持ち(波動)を読むことができるので、飼い主さんに対する緊張(ストレス)から不適切な行動(また同じ過ち)をとることになるでしょう。

また、ワンちゃんは初めての体験は年齢を重ねても学習します。しかし、初体験が嫌なことで記憶(トラウマとなり)され、結果、悪癖が身についてしまうとその行為を改善するのに時間がかかってしまいます。

 

学習させる時には、常に楽しい経験を記憶させることが大切です。

しつけは、飼い主さんも落ち着いてリーダーシップを取れるように心がけてください。

また、日頃からアロマテラピーやバッチフラワーレメディを使うことで、ワンちゃんのストレスを軽減してあげることができます。しつけをするときにも大いに役立つでしょう。

 

しつけを行うには、そのワンちゃんの犬種の特性や性格を把握した上で、学習させることがポイントになります。しつけをおこなう参考にして頂けるように、ワンちゃんのタイプ別でしつけのポイントを記載いたします。

 

★あなたのワンちゃんの性格はどんなタイプですか?

 

(1)素直で従順タイプ

 

人慣つっこく、人間に対する愛情が深く、好奇心が強い性格で、いつも明るく行動的です。見分け方は、名前を呼ぶとすぐに反応し、尻尾を振って楽しげに走り寄ってきます。命令には素直で、積極的に応えようとします。

 

<しつけのポイント>

 

命令に従うことがワンちゃんの喜びになりやすいタイプです。比較的、しつけやすい性格なので、命令に従ったら良くほめてあげましょう。

 

(2)興奮しやすい神経質タイプ

 

活動的でたえず動き回り落ち着きがなく、興奮しやすい性格です。刺激に対する反応が早く、興味を引くものがあると、周りが目に入らなくなることもあります。見分け方は、散歩のときなどに飼い主さんを引っ張って先に歩いたり、命令しても周りに興味を引くものがあると、そちらに気を取られて、注意力が散漫になります。また、人や犬などによく吠えます。

 

<しつけのポイント>

 

アイ・コンタクトのしつけが重要です。特に「待て」が苦手なので、根気よく教えましょう。しつけをするときは、ワンちゃんに集中力を与えるアロマテラピーや、気持ちが落ち着くフラワーレメディなどを使うのも良いでしょう。

 

(3)臆病で引っ込み思案タイプ

 

とても恥ずかしがり屋で、怯えやすい性格です。刺激に弱く、自分に自信がないため、自分から行動をするのが苦手のようです。見分け方は、散歩のときに飼い主さんの後ろをついて歩きます。また見知らぬ人が呼んだりすると、家具の下や物陰などに隠れたり、聞き慣れない音などを怖がったりします。

 

<しつけのポイント>

 

幼児期の社会化が不十分な場合は、それを改善します。抱きぐせがついたワンちゃんは呼び寄せるなどの動くしつけが苦手です。抱っこは極力さけるようにして、甘やかさずに動くことを勇気づけましょう。

 

(4)強情で頑固タイプ

 

強情ですが頭が良く、考える能力は抜群です。その反面、思いこみが激しいので、一度覚えてしまった問題行動をやめさせることは難しいようです。見分け方は、家族が団らんをしているときに、自分をアピールするためにわざとトイレ以外の場所で排泄をしたり、命令をすると反抗的な態度で「ワン」と吠えたりします。

 

<しつけのポイント>

 

命令に最後まで従えれば、自分にとって良いことがあると根気よく教えましょう。強引に従わせようとすると、意地を張って命令を聞かないことがあるので注意しましょう。

 

(5)のんきで平静タイプ

 

静かで内向的な性格です。何をするにもマイペースでのんびりしています。見分け方は、表現が乏しく、何をするにも熱意が感じられず、無気力さからか、寝てばかりいます。名前を呼んでも、うれしいのかどうか良くわからない反応を示します。

 

<しつけのポイント>

 
動くことを要求するしつけに対して反抗的な態度をとることがありますが、しつけに慣れれば、とても扱いやすい性格です。命令に最後まで従えれば、おやつをもらえたり、ほめてもらえるなどの良いことがあるとわかるまで根気よく教えましょう。 ほめるときは、大げさにすると良いでしょう。 


(6)攻撃的で威嚇するタイプ 

 
唸ったり、吠えたり、噛みついたりと周囲をおびやかす攻撃 的な性格です。原因は遺伝の場合や幼児期の社会化が上手くできていなかったり、過去に虐待を受けていた場合が考えられます。 見分け方は、人間の手や足にすぐ噛みついて攻撃を加えようとします。 

<しつけのポイント>

 
攻撃の予測がつかないので、日頃からアロマテラピーやフラワーレメディで、ワンちゃんの攻撃的な性格を癒しながら、しつけの時には、十分な注意を払いましょう。また訓練士やしつけインストラクターなどのプロに相談することをお勧めします。