梅雨時期の体調バランスを整える秘訣

今年は、特に局所的な異常気象が目立ちます。梅雨に入ってから体調を崩される方が、例年よりも多いように感じます。セッションのご予約を頂いている方にも、体調を崩される方が増えています。長雨が続いていると、上空の大気は低気圧になり、空中の酸素が薄くなります。また、一日の気圧や気温の変化が著しく、湿度も高くなっているので、体に感じる不快指数は、ほぼ100%でしょう。そういう状況下では、呼吸するにも息苦しさを感じてしまいます。このように、常に外因的ストレス(天候、気圧、湿度など)に体がさらされています。これが原因で身体に及ぶ影響として、脳が酸欠状態になったり、血行が悪くなったりします。そのような状態になると、身体が怠くなり、肩こりや疲労感を感じやすくなります。

 

梅雨時期に、不快感を感じたり、体調を崩す症状は「梅雨だる」と言われ、この症状は人口全体の7割にも及んでいるそうです。また、血行が悪くなると、「梅雨だる」になりやすくなります。さらに、日頃の生活習慣の乱れによる影響もあったり、寝不足や過労、日常の何らかのストレスなどで、免疫力が低下していきます。一度体調を崩してしまうと、エネルギー不足で、自己治癒力がない場合は、症状が慢性化してしまい、長患いになってしまいます。

 

特に、身体が血行不良になり、脳に酸素が十分に運ばれていないと、貧血で目眩が起きやすくなります。血液には、身体の各組織に酸素を運ぶという大事な役割があります。実際には、血液中の赤血球に含まれているヘモグロビンが役割を担っていますが、このヘモグロビンが減少すると、血液の酸素運搬機能が低下し貧血になります。一般的に多いのが鉄欠乏貧血です。ヘモグロビンを生成するのに必要な栄養素の鉄分が、不足していることから貧血を起こしてしまいます。1日に食事を3回とっていても、食事の内容が重要です。何らかの原因で必要な鉄分が吸収されないこともあります。

 

主な貧血の症状は、疲れやすい、動悸、息切れしやすい、立ちくらみを起こすなどがあげられます。重症になると,爪が薄く割れやすくなります。もし、気になる症状があれば、食生活の見直しが必要です。できるだけ、鉄分やミネラル分を摂る食事を心がけましょう。鉄分が豊富な食品については、しじみ、ひじき、かつおぶし、ごま、パセリ、春菊、ほうれん草、鳥や豚レバー、青魚の血合肉などがあります。また、鉄分を手軽に摂取したい時は、鉄分が入ったプルーンヨーグルトのような乳酸飲料などがあります。

 

最近流行のダイエットフード、栄養豊富な超スーパーフードの『チアシード』は、ほうれん草の3倍もの鉄分を摂取できると言われています。以下、貧血に良い食べ物を、一部ご紹介します。下記を参考にして、貧血症の人は食事に取り入れてみましょう。

 

○ひじき

 

ひじきは、煮物やサラダなどに使うことのできる海藻の一種です。?鉄分やビタミンA・食物繊維・カルシウムなどの栄養素も豊富に含まれています。貧血の予防に役立つほか、美肌、お通じがよくなる水溶性の食物繊維や、骨が強くなるなどの効果が期待できます。ただ、ひじきに含まれる鉄は、非ヘム鉄といって体に吸収されにくい特徴があります。ひじきを貧血対策に用いる場合は、ビタミンCや動物性タンパク質を含む食品と組み合わせて食べるようにすると良いです。

 

○キクラゲ

 

キクラゲは、中華料理の食材としておなじみのキノコの一種です。コリコリしたクラゲのような食感が特徴で、乾燥させたものには鉄分がたくさん含まれているそうです。特に、黒いキクラゲが貧血に効果的と言われており、酢と合わせて食べると吸収力がアップします。

 

○ココア

 

カカオ豆を加工して、粉状にしたものがココア(ココアパウダーとも言います)。ココアには体によい栄養素がたくさん含まれており、特にポリフェノールや食物繊維が有名ですが、鉄・亜鉛・マグネシウムなどのミネラルも豊富です。はちみつと合わせて、ホットココアにして飲むのがお勧めです。

 

○レバー

 

レバーは、動物の肝臓のことです。見た目はあまり美味しそうに感じないかもしれないですが、レバーには鉄分が豊富に含まれおり、特に豚や鳥のレバーに多く含まれています。鉄分が多いのは、鶏より豚のレバーの方です。臭みをとるには、よく洗って血合をとり、調理前に牛乳につけてみてください。ショウガと組み合わせて調理すると、より食べやすくなります。

 

○しじみ

 

しじみは、味噌汁の具などに使われることの多い小型の貝です。身はとても小さいですが、鉄分が多く含まれているので、貧血の予防や改善に役立ちます。また、オルニチンという肝臓の働きを助ける物質が含まれており、疲労回復にも役立ちます。二日酔いにも効果があります。

 

○パセリ

 

パセリは、料理の添え物として、脇役で登場するセリ科の植物です。多少、食感が独特で苦味が強いですが、野菜の中でも栄養価の高さはトップクラスです。具体的には、各種ビタミン・カルシウム・マグネシウム・食物繊維といった栄養素に富んでいます。また鉄分の含有量も多いので、貧血対策には、とても適した食材です。生がダメという人は、市販の乾燥パセリをスープにたっぷり浮かせて飲むと良いです。

 

○ごま

 

胡麻は、食品アレルギーの人もいるので、気をつけなければいけません。しかし、胡麻アレルギーがなければ、老化防止や貧血、骨粗しょう症に効果があります。ミネラル類(鉄・カルシウム・マグネシウム・リン・亜鉛)の他、タンパク質・食物繊維・ナイアシン・各種ビタミン類など、多種の栄養素を含んでいる健康食品です。

 

○チアシード

 

チアシードは、栄養バランスにも長けていて、抗酸化作用や老化予防、お肌に潤いを与えるといった若返りの美肌効果が抜群の成分「オメガ3脂肪酸(αーリノレン酸)」や、腸を活性化してデトックス効果が期待できる「食物繊維」、体内で作ることができない必須アミノ酸が8種類も摂取できるので、美容に敏感な女性にとっては強い味方です。

※体内で生成されない必須アミノ酸は全部で9種類あります。ちなみに、オメガ3脂肪酸(αーリノレン酸)は必須アミノ酸です。

 

また、緊張や不安、恐れなどを脳が感じていると、症状が悪化もしくは慢性化してしまうので、そのような状態の時は、感情のバランスが取れるよう、自分の状態に合った『フラワーレメディ』を飲んで、できるだけ早くマイナス感情を解放していくことも大切です。

 

梅雨時期に不快感を解放するためのレメディ

 

例えば、

 

○ウォルナット(梅雨の環境に順応できるように)

○クラブアップル(身体の浄化、吐き気の予防に)

○オリーブ(枯渇したエネルギーの回復)

○ホーンビーム(倦怠感の緩和、やる気がでてくるように)

○ゲンチアナ(理由のある落ち込み、心配性の解放、ネガティブ思考の改善)

○マスタード(理由がわからないけれど気分が落ち込む時に、うつ状態に)

○インパチエンス(イライラの解放、忍耐力をつける)

○レスキューナイト(睡眠障害の緩和、なかなか眠れない時に)など

 

※個人のおかれた環境下や問題によって、感じるマイナス感情は様々です。ここでは、汎用性の高いフラワーレメディを一部だけ紹介しています。実際のカウンセリングでは、その方の状態を含め、総合的に合ったレメディをお薦めしております。

 

そして、不調を改善するための日常生活の過ごし方ですが、血行を良くするために、お風呂は毎日きちんと、できれば寝る前(身体を冷やさないこと)に入ってください。設定温度は、38~39度のぬるめの湯に肩まで浸かり(全身浴)、無理しない程度の15~30分入って、身体を温めてください。

朝、時間に余裕のある人は、熱めのシャーワー(40~42度)を後ろ首の付け根に3〜5分程度あてて、身体を温めると寝覚めがスッキリします。そうすることで、自律神経の交感神経が優位になり、身体の怠さが抜けやすくなります。それから、もう一つ大事なことは、呼吸です。多くの人が無意識でおこなっている呼吸は浅いかもしれません。これが原因で、脳に酸素があまり運ばれていない酸欠状態になっているのかもしれません。

 

この時期は、特に低気圧になりやすいので、空気中の酸素量が少なく、普段よりも深呼吸をする必要があります。なるべく意識して、頻繁に深呼吸をおこなってください。体内に酸素が少ないと、身体の怠さや疲労感が増していきます。朝起きたとき、深呼吸の練習を5分間くらいおこなってみてください。すると、脳がクリアーになっていき、身体の怠さも自然と解消されていくでしょう。しばらく、曇天や雨天のために、なかなか太陽が拝めないですから、やる気スイッチ(脳内セロトニンの分泌を促すこと)も入れにくいので、ぜひ深呼吸法をマスターして、脳内の酸欠を解消してみましょう。