出雲でのネイチャーセラピープログラムの中で、足立美術館の素晴らしい庭園を観賞した後に、出雲勾玉の里「伝承館」を訪ねました。
この出雲の心地よいエネルギーを十分に享受できるよう、自己の中へのエネルギーチャージを意識づけるために、「勾玉」づくりを体験してもらいました。
こちらの工房は、大和しじみで有名な宍道湖に面しているので、工房の窓からは宍道湖の眺望を楽しむことができました。
勾玉の形に関しての意味は諸説あり、「三日月(勾玉は月神の象徴)」「胎児(生命の誕生)」「巨獣の牙(お守りの象徴)」「陰陽太極図の文様(陰陽の二元が生ずる前の万物の源としての本体)」などがあります。
勾玉の形は、「回転する(動く)エネルギー」そのものを表象化したとも考えられています。そのため、勾玉を持つことは、回転するエネルギーを身につけることはもちろんのこと、そのエネルギーに同調するエネルギーを引き寄せることにもなります。
勾玉を「自分で作る」ことで、自分のエネルギーに同調する「勾玉」を手にすることになります。この「勾玉」は、その人のエネルギーを帯びて回転するエネルギーとなり、神聖な場所でのエネルギーを引き寄せる媒体になります。
「勾玉」づくりは、それぞれが気に入った色の蝋石を選び、サンドペーパーを使って丁寧に蝋石を削っていきます。
勾玉の形や表面の模様は、石選びや削る深さによって変化していきます。なので、勾玉の形は、自分の心地よいと思える感覚で仕上げていきます。
表面についている傷は、何度も磨いて細かく確認していきます。1時間コース(制作時間)だったので、その限られた時間内に「勾玉」を作り上げるために、集中力と手先の感覚が研ぎ澄まされました。
集中して傷つけないよう「勾玉」に愛情を込めて磨いていると、とても気持ちのよい感覚になり、作業時間の1時間があっと言う間でした。
それは、今の自分に集中する大切な時間となりました。
こうして、この世界に1つしかない「自分の勾玉」を参加者と共に作った後、宍道湖の夕日を観賞し、とても充実した初日を終えることができました。
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