6月21日「夏至(夏至点)」の活かし方

自然サイクルでは、6月21日に太陽が最も高い夏至点に達し、一年で昼間が最も長くなる夏至になりました。

 

3月20日に1年のスタートとなる春分(ゼロ地点)を起点に目標の種蒔きをした人は、夏至に発芽した芽が太く丈夫に生長していく時期を迎えます。

 

夏至のエネルギーは、太陽の位置が高く日照時間が長いため、アグレッシブなパワーに溢れていますが、長期に渡るコロナ禍での社会的な規制に縛られた生活は、多くの人々が息苦しいと感じていることでしょう。

 

東京五輪やパラリンピック開催が目前となり、これまでの環境が急変していくので、生活環境にもその影響が及ぶことになります。

 

この時期に必要な個人レベルの取り組みは、これまでの物事の展開を、さらに進展させることにあります。

 

それを促すために必要な人脈やネットワークづくり、あるいは、必要でないものを整理してターゲットを絞って目標を達成するために、これまでの見直しや調整といった取り組みをすることが大事になります。必要であれば、思い切って軌道修正を行なうことも必要です。

 

春分から始めたことを夏至で見直し、必要な修正をかけて目標達成に近づくよう努めましょう。その努力は、秋分の時期に実益として得られようになるでしょう。つまり、この期間でさらなる上を目指していく「自分磨き」になります。自分の弱点や苦手なものと向き合って上手く自分を磨くと、その先にその努力が実って相応の収穫が期待できるということです。

 

夏至からの3ヶ月間の社会情勢は、国家が海外に意識を向けています。東京五輪やパラリンピック開催を実施するため、私たちの生活環境に強いプレッシャーをかけていくことになるでしょう。国民に課される社会活動の規制も、さらにコントロールされる傾向が強まりそうです。

 

慣れない環境の変化に戸惑いや不安、不条理な状況に憤りを覚えるかもしれません。それでも、私たち国民は、不満を抱きながらも国家の政策に従っていくでしょう。これまで有耶無耶にされていた国としての問題が突然浮上しそうです。

 

日本という国家としての弱点や課題が世の中に浮き彫りになると、東京五輪やパラリンピック開催にも大きな影響が及ぶかもしれません。それは、国として本当はやらなければならないことを、これまでずっと後回しにしていることに強制的に向き合うということです。

 

解決の糸口が見つからないまま物事が上手く進まず、海外から厳しい目を向けられる可能性があります。結果、国として世界に何もアピールできず、コロナ感染対策や経済回復の成果は得られないまま、東京五輪やパラリンピックは終わってしまうかもしれません。

 

その一方では、私たちの価値観に変容が起きるでしょう。多くの人たちが共有する体験を通して、協力や調和、調整が必要なことに気づき、今の混沌とした世の中を良い方向に軌道修正したいという希望に目覚め、精神的な繋がりを求めるようになるでしょう。

 

夏至は太陽が「蟹座」に入座したときに起きます。

 

今回の夏至のテーマは「安全で安心できる環境」=「心の基盤」です。

 

このテーマが、およそ3ヶ月続くことになります。蟹座は「感情」「共感」「愛」を象徴します。したがって、愛によって守られる共同体(国家、地域、コミュニティなど)や家族という、より身近にあるグループの中での自分(私)のあり方を「心の基盤」として育てるように導かれるでしょう。

 

健全な愛を育てるよう促されるので、優しさが目覚め、人に共感して寄り添い、困っている人のサポートをしたり、あるいは、人のサポートを受けるような体験をするでしょう。

 

心に留めるべきことは、個人的な願望を果たすよりも、今は国や地域、コミュニティ、身近な人たちや自分のためにも、より安全な環境を整えましょう。全体の利益のために周囲の人たちと協力し、より大きな目的や理想に向かって尽力を尽くすことが最も大切です。

 

私たちは、同じ国に生まれ育ち、日本という国家での運命共同体として、日本が抱えるテーマを同じく共有しています。日本に住んでいる人たち全てが、国や人種、性別、年齢などを超え「人としての誇り」を忘れてなならないのです。

 

お互いにとっての国家という日本を共有している限りは、国民として誇れる社会的な活動を行なって、将来にもそれを誇れる選択と行動を示す必要がある重要な節目を迎えているのです。私たち一人ひとりの協力と努力によって、日本全体が良いエネルギーに覆われることで、日本という国を海外にも自慢できる国として、国と国民が調和し一体となって将来を良い方向に進展させることが必要なのです。

 

夏至時点での太陽の影響から、他者への奉仕や義務を果たすこと、労働や身体的な癒し、健康、病気、環境問題などを通して、自他実現である精神の成長を促されるでしょう。これまでの自分の価値観やルール、一般的な既成概念を超えて、より自由に大胆に「宗教」「精神世界」「哲学」「海外」「専門的な学び」といった分野の何かを、自分の専門領域として捉え、学び始めるには良いときです。そうすることで、日常生活に豊かな精神性や安らぎを感じ、より充足感に満たされるようになるでしょう。

 

「夏至(夏至点)」の活かし方は、自分自身を『変容』させていくことです。

 

時間をつくり、瞑想して心の中を探求するには良いときです。現実と向き合い自分自身に焦点を当て、内面的な自己探求の中で自分らしい生き方を見出しましょう。世の中の流れを読み取り、不要になった過去を断ち切って新たな出発を図りましょう。

 

この時期、運命的な体験を通して、環境や人間関係に変化が訪れやすくなります。重い責任やプレッシャーを感じやすいときですが、地道に自己基盤を固め、人生の方向性を決めていくチャンスです。