山羊座の新月「日食」の活用法

 

2019年は、3回の日食と2回の月食。

 

最初に起きたのは日食で、1月6日に山羊座で日食(部分日食)が起こりました。

 

今年最後の日食(部分日食)は12月26日に、再び山羊座で起こります。

 

現在、山羊座には「木星(発展・拡大)」「土星(限界・制限)」「冥王星(破壊・再生)」があり、26日に山羊座で「太陽(顕在意識)」と「月(無意識)」が重なり、日食が起こります。この宇宙イベントは、地球全体に、どのようなエネルギーを注いでくれると思いますか?

 

占星術の観点から、山羊座の日食が与えるメッセージを解説いたします。

 

山羊座の日食は、公での健全な評判を確立して維持することを促すため、個人の「社会的な評判」がテーマになります。

 

人は、社会的な成功を収めたいという、誰もがより高いところを目指そうとする成功志向願望を、潜在的に持っています。個々が目指す分野が、物質世界においても、精神世界においても、単なる気持ちの充足を満たそうとすることでも、どれも同じく「自己実現」を目指しているのです。

 

成功志向の願望を果たすためには、例外なく「社会的な評判」が必要だということを、認識しなくてはなりません。あなたが社会的成功を収めたいと願うのであれば、公はもちろんのこと、プライベートにおいても、自分の行動の一つひとつに注意を払い、常に誰かに見られているという感覚を持っていることがとても大事です。

 

今回の山羊座の日食は、それを意識できるエネルギーを注いでくれます。社会面において、健全なパートナーシップの構築や継続、交渉や契約においてのコミュニケーション能力や、新しい出会いでの人脈づくりなど、様々な場面で「社会的な評判」が試されることになるでしょう。

 

常に「公明正大」で行動していれば、その行いは自然に人の目に留まります。大切なことは、目の前にある現実的な目標を1つ1つ達成しながら、時間をかけて理想の自己実現を果たすということです。

 

自己実現を果たすまでの過程において、あなたが公の場でモラルに反する行動をした場合は、必ず辛い顛末(てんまつ)を受けることになるでしょう。これまで大丈夫だったことが、大丈夫ではなくなるのです。公の場で社会的な制裁を受ける羽目になりかねないので、自分の行動に責任を持ち、公の場での振る舞いに自制心を働かせる必要があります。

 

社会人としての正しい行動をとることが、周囲からの良好な評判を築き、それを維持することで、あなたへの信頼が集まります。 社会的な目標に向けて謙虚に自分を磨きながら努力を重ねていきましょう。あなたの素直な感情と、社会性とのバランスを上手く取っていくよう努めなければなりません。

 

自分の理想を叶えるためには、自らを律することの大切さを学ぶタイミングです。社会人としてのモラルを守りながらも、目指す目標はより高く「高い目標ほど、挑戦する価値のあるもの」だと、長期的な計画を図ってみましょう。

 

一度決めた目標は、一貫してぐらつくことなく、実現するまで努力を重ねましょう。新月は、意志と気持ちが一致するときです。スタート地点である自分の足場をしっかり固めて、社会に通用する真の実力を培っていきましょう。

 

心に留めるべきことは、社会的環境の中で、社会人としての健全な振る舞いができない人は、社会的な責任を果たさないといけない出来事が起きやすくなります。社会面でも、プライベートでも、身近な人間関係であっても、これまでのいい加減な姿勢では、その先に進めなくなるでしょう。

 

宇宙が求めているものは、人類が健全な営みを行なうこと…。それは、私たち一人ひとりが社会的な責務を全うすることです。一般常識や社会的なモラルを守って、社会における自分の役割を自覚し、これを遂行できると、精神的な喜びや物事の発展に繋がっていきます。

 

これには、必ず課題が与えられる条件付き発展なので、忍耐力や持久力が培われることになります。長期的な計画で問題の解決に取り組んでいくと、仕事が発展し、社会的名声などを得るチャンスを掴めるでしょう。さらに、次のキャリアアップを目指し、新たに高い目標を目指して進んでいくことになるでしょう。

 

この影響は、次の6月21日に起きる蟹座の金環日食まで続きます。それまでの期間は、個人の「社会的な評判」を健全な形で築いていくよう努めましょう。