獅子座の満月「月食」の活用法

 

1月6日の山羊座の日食に引き続いて、明日の21日は獅子座で月食が起きます。

 

今回は、スーパームーンと皆既月食が重なる「スーパー・ブラッド・ウルフムーン」です。

 

残念ながら日本では、この皆既月食を見ることは難しいのですが、ネット上では、赤い月の皆既月食をライブ映像で楽しめるでしょう。

 

6日の山羊座の日食は、個人の「社会的な評判」がテーマとなり、公での健全な評判を築くこと、それを維持することの大切さに気づくよう促されています。

 

今回の獅子座の月食は、世界は一つ(人類は皆兄弟)だという共同体意識を支えることに、私たち一人ひとりが繋がるよう促されるでしょう。私たちは個人的なエゴを手放し、他者を尊重して「愛情を受けとることの価値」を学んでいく機会を与えられます。

 

獅子座の月の性質は、プライドが高く、湧き上がる感情を外に向けて表現することに長けています。常にワクワクすることや感動的なことを求め、自分の気持ちの衝動に従って豪快に行動することを好みます。このため、自分の気持ちに集中しているので、周囲や人の感情を汲んだり、周りの空気を読み取ることは不得手です。

 

自分のプライドを維持したり、守ったりすることにかけては徹底していて、自分の弱点や欠点を誰にも見せたくない気持ちが強いので、辛い時や悲しい時でも虚勢を張ってしまいます。そのため、社会生活における態度が孤高になり、集団に属さず他者と離れることで必要以上の苦労を1人で負うことが多く、寂しさを隠して生きる傾向があります。

 

今回の獅子座の月食は、そのような人生を歩んでいる人に『変容』のチャンスを与えてくれるでしょう。孤高の人生を生きる人にとって、獅子座の月食は、自分自身や他人に対して、もっとオープンに受け入れなければ解決しない問題を起こし、他者から「愛情を受けとることの価値」について学ぶよう促されるでしょう。

 

私たちは、生まれながらに自分のアイデンティティ(主体性)を受け入れ、年月をかけて個性(魂)が輝いていくよう人生を進んでいます。人は誰でも自分の個性(魂)が成長するために必要なテーマを持って生まれてきました。そのテーマにそった課題が目の前の出来事として起き、それを通して、個性(魂)が成長するために必要な気づきが得られるように導かれています。

 

獅子座の月の課題は、高いプライドと支配欲から、誤った信条をもつことで、周囲や人への謙虚さが欠けてしまうところです。自分が確信することに情熱を注ぐあまり、他者の意見や考えを拒絶する傾向が目立ちます。自分ひとりが正しいと誤った正義感をもち、リーダーシップを発揮しようとするので、共同体意識の中では疎まれ、疎外感を覚えるでしょう。

 

本来の獅子座の月のパワーを活かすことができると、組織やグループ活動の中で、健全なリーダーシップを発揮し、優れた指導力で周囲に注目されるようになり、充足感を得られるようになります。大げさなことではなくても、日常のさりげない場面で創造力を発揮し、周りの人たちを楽しませるでしょう。今の自分にできることを全力でやり、あなたのエゴ(自我)が高揚感を感じ、幸福感を得られる方向を目指して進むことの大切さを習得していきましょう。

 

自分の生命エネルギーの源である魂に喜びを与えると、あなたはそれまでに感じたことがないほどの充足感と内なる喜びが身体にみなぎってくるのを感じ、そのエネルギーはあなたの周りの人々の生活の質も向上させるでしょう。

 

スピリチュアルな観点から、「月食」が示すメッセージは、総じて宇宙は完全に調和していて、世界は一つだという共同体意識を支えることに、私たち一人ひとりが繋がるよう伝えているのです。自分の中に集合体意識を持つと、私たちは自分にできることを他人に提供し、お互いを尊重できるようになっていくのですが、その意識を邪魔するものはエゴ(自我)の存在です。

 

したがって、私たちは利己主義に陥ることなく自分を慈しみ、そのエゴ(自我)を成長させることが必須になるのです。そのためにも、まずは「自分を愛すること」です。自分が愛されるに値する存在であること、愛を受け入れることが後ろめたくないということ、そのような自分を誇りに思うことを少しずつ習得していきましょう。

 

心に留めるべきことは、自らの心に沸き起こる喜びを他者と共有し、人類愛を創造することです。それは、あなたが自分自身を愛するというレッスンに直結しているのです。

 

この影響は、次の7月17日に起きる山羊座の部分月食まで続きます。

 

それまでの期間は、個人的なエゴを手放し、他者から「愛情を受けとることの価値」を健全な形で築いていくよう努めましょう。それは、宇宙が求める人類への共同体意識の健全な人類愛のあり方なのです。