獅子座の満月「月食」の活用法

 

1月31日の獅子座で起こる満月は、皆既月食になります。

 

皆既月食は「赤銅色(しゃくどういろ)」の赤黒い色に見えます。

 

今回は日本中どこでも空が晴れていれば、21:51~23:08(食の最大は22:29頃)まで、南東南の方向に皆既月食を観察することができます。

 

「月食」は、普通の満月よりも、心理的な影響が強く及ぶようです。

 

この時期に生まれてくる赤ちゃん(魂)にとって「月食」の影響は『自分が受け取る経験』のテーマになります。

 

今生で誕生した魂が、成長するために取り組みたいと考えた課題です。これは宇宙から与えられた個人的な運命であり、その魂が独自にたどるべき進化のプロセスになります。

 

したがって、あなたの出生のホロスコープで、生まれる直前に起きた月食星座と、位置していたハウスを読み取ると、どの分野(社会、仕事、恋愛、結婚、家庭など)でどのようにすれば、あなたに必要な経験ができるかがわかります。

 

この指針に従うと、あなたの魂の成長が促されると同時に、あなたの人格が磨かれていくことになります。あなたの魂の成長の度合いは、月食がもたらす経験を理解して、慈愛と感謝の気持ちで受け入れるか、あるいは、その経験に不満や怒りを感じて拒絶するかで決まるということになります。

 

また、すでに生まれている私たちにとって(個人的なレベル)は、今回は獅子座が象徴する「心から自分を愛することを許し、他人の愛を受け取ることの価値を知る」というテーマが、地球に注がれます。このテーマをあなたが意識的に取り組むことで、あなたの魂が磨かれていくことになります。

 

獅子座の月食がもたらす影響は、自分のアイデンティティーを受け入れ、それを育ていくことを理解させようと促すでしょう。一人ひとりが自分のアイデンティティーの素晴らしさに気づくよう促し、人類全体の存在の素晴らしさを表現していく課題を与えます。

 

私たちは、全人類が1つの共同体であり、個々が共同体意識を支えていることを理解しなければなりません。自分の中に共同体意識が持てるようになると、自分も他者も同じ共同体の中で一体化していると理解できるので、自分にできることを他者に提供し、お互いを尊重できるようになります。

 

このお互いを尊重するということは、お互いに愛情を受け取ることの価値を知ることに繋がります。それは、自分が愛される存在であること、愛を受け入れることに罪悪感を持たないこと、自分を慈しむことなどを理解する学びです。

 

他者と愛を分かち合い、愛されることは罪ではなく、人がお互いに支え合うことは弱さではなく、人として自然で健全なことです。そのため、積極的に愛(自己愛と自他愛のバランス)を経験する必要があるでしょう。

 

もし、あなたが自分のアイデンティティーを否定していたり、自分の能力や才能を他者のために活かすことを拒んでいるのであれば、今生であなたは社会の共同体から外れてしまい、社会の役に立つことができないでしょう。

 

獅子座の月食は、あなたが社会や共同体に存在することを認識できるよう機会を与えてくれます。自らが惜しみない愛情を他者に与えていくことで、その代わりに他者から認めてもらい、確かな愛を受取ることで、獅子座の主張する存在感を発揮します。

 

そのためには、現状でのあなたが、

 

「間違ったことを正当化していないか」

「独善的になっていないか」

「傲慢な態度をとっていないか」

「人に対して支配的になっていないか」

「周囲の声を無視していないか」

「目上の人に生意気に接していないか」

 

など、自らのエゴを手放さなければなりません。獅子座が象徴することは、寛大さや率直さ、創造力、自己表現、存在感、勇気、自信、遊び、愛とロマンスなどです。この時期、あなたのアイデンティティーを創造的なやり方で表現できるよう、必要のないもの(自らのエゴ)を手放す機会を与えられています。

 

あなたが『真の愛』を社会や共同体に注げるようになるには、まず自分を愛することです。その上で、自分のアイデンティティーを育てながら、自分にしかない個性や豊かな創造力を発揮し、あなたそのものが開花するよう努めなければなりません。

 

そうして、あなたが自分に自信が持てるようになると、社会や共同体の中での自分の存在価値を評価できるようになり、あなたの存在そのものが、世の中を明るく照らしていく光となっていきます。

 

地球全体の一人ひとりが、世の中を明るく照らしていく光となれば、そこには調和の取れた関係を築き、お互いに協力し合っていくことができるようになるので、人類の意識改革を果たせるでしょう。

 

獅子座は豊かな創造力を与えてくれます。個人としてのアイデンティティーを育てるためには、創造力を発揮して今の自分にできることを全力でやり、あなたの自我が純粋に愛と喜びを感じ、高揚感や幸福感を得られる方向を目指して進んでみましょう。