出雲でのお塩づくり 2017・春・新月

 

神聖な出雲の地にて、3年前からお塩づくり…。先月の牡牛座の新月では、多くを学んだお塩づくりができました。

 

島根県出雲市大社町鷺浦地区に、廃校になった小学校があり、その敷地内に木造立ての塩炊き工房があります。

 

今回は、海水汲みから、七輪でのお塩づくりを体験することができました。

 

海水汲みの前に、いつも通りの神聖な儀式…。稲佐の浜での禊と出雲大社へ参拝させて頂き、いざ鷺浦へ…。

 

お天気は、晴天とまではいきませんが、ちょうどよい曇りです。暑くもなく、寒くもなく、時々眩しい太陽が現れてくれます。今回も新月でお天気に恵まれました。

 

 

日頃からの良い行いを心がけていると、ここぞと言う時には、自然の恩恵を受けやすくなるのは、きっと意味があると、勝手に思い込んでいる私がいます(笑)。

 

陸地から海岸の岩場を辿って行ける、外海に通じる塩汲みスポットを案内していただきました。

 

2Lのペットボトルに海水を詰めて、この海水から塩を抽出することになりました。

 

波打ち際の岩場は、やはり大潮ということもあり、波は思ったよりも激しく、気を緩すと海水を浴びてしまいそうな状況の中、足場に注意して、少し波が足元を濡らす程度で助かりました。

 

ペットボトルが浮くので、手を海水の中に深く浸けるのが難しく、波の強いのでスリル満点…。

冒険心と怖さで、内心ドキドキが止まりませんでした。

 

工房の前で七輪に炭を焼べ、鍋に入れた海水を煮詰めます。

 

作業は単純なので、海水が沸騰して水分が抜けていくまでは、ゆっくり待ちます。

これを大量の海水で工房の釜で行うと、まる1日は薪を絶やさずに焼べ続ける作業になります。

 

工房の中の気温は高温です。冬でも暑いし、夏は水分補給に徹しないと、熱中症になってしまうくらい過酷です。今回は、工房の中の釜の中は海水で満たされ、新月のエネルギーが高いうちに製造されることになっていました。その傍らで、私はお一人様の塩づくりに挑戦…。

 

昭和の時代にタイムスリップしたかのようなロケーションに、小学校の時に体験した理科の実験を思い出し、私の中に眠っていた童心が目覚めました。

 

時間がゆったりと過ぎます。早くできないかなぁ~なんて、時間を気にすることもなく、心地よい風が運んできた潮の香りを楽しみました。

 

自然と共生する田舎暮らしの楽しさや自然環境の厳しさについて、色々なお話をしているうちに、ブクブクと白濁した大きな泡と、鍋のヘリにわずかな塩の結晶が現れました。

 

ここから一時も休まずに、竹の棒でひたすら鍋の中をかき回しました。

 

このとき、愛情をこめて「美味しくなぁ~れ、美味しくなぁ~れ」と、言霊をお塩にかけ、やさしく掻き回していると、塩師匠から「良い心がけだね。そうやって掻き回すと美味しいお塩ができるよ」と、アドバイスを頂きました。

 

こちらの塩師匠は『藻塩づくり名人』です。日頃から藻塩づくりの際に、愛情を心がけていらっしゃいます。お塩に異物が混入していないか、袋に詰める前に全ての藻塩を一人でチェックされ、手を抜くことなく藻塩に愛情を注いでおられます。

 

さて、今回できたお塩ですが、2Lでわずか15g程度でした。がんばりました(笑)

 

世界にたった一つ、私が愛情を込めてつくった牡牛座の新月「お塩」です。

 

牡牛座の象徴するものは、五感(「視覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「触覚」)を刺激することや、

「自然との調和」「物質的な豊かさ」「確かな基盤」「堅実な努力」「自己信頼」などがあります。

 

牡牛座が支配する身体部分は、「喉」「あご」「首」「甲状腺」「声帯」などがあります。

 

この度、工房で牡牛座の新月に仕込まれていた「藻塩」を、こちらの工房さんのご協力で譲って頂きました。後日、ティクレSHOPで購入できるようにいたしますので、特に太陽星座、月星座が牡牛座生まれの方はお楽しみに…。