五月の満月に『五月満月祭(ウエサク祭)』

 

 

 

毎年、京都の鞍馬寺では、5月の満月に『五月満月祭(ウエサク祭)』が開催されます。

 

このウエサク祭の起源は、お釈迦様の降誕と入滅日、悟りを開いた日の全てが、インド暦の二月(ヴァイシャーカ月)の第一満月の夜であった、という伝承から、占星のカレンダーに従って行なわれるようになったそうです。

 

仏教がインドから広まった時期、チベットやタイ、ミャンマー、スリランカなどのアジア各地の広い範囲に伝えられ、それぞれの文化と交わり、その国特有の催事が行なわれています。

 

インド暦の二月(ヴァイシャーカ月)は、現在の太陽暦(グレゴリオ暦)では、太陽が牡牛座に入座している4月21日~5月21日の期間に当ります。

 

 

その期間内の満月が、ウエサク祭の日になります。そのため、満月時の月は、太陽とは180度の方向にあるため、星座では、牡牛座の180度側に位置する「蠍座の満月」で、ウエサク祭を迎えることになります。また、ウエサク(Vesak / Wesak)という言葉は、ヴァイシャーカ(Visakha)が変化したものです。

 

五月の満月には、天界と地上の間の通路が開き、ひときわ強いエネルギーが降り注がれるのだそうです。この日、鞍馬寺では夕方に、満月に清水を捧げ、心のともし灯を輝かせつつ、ふりそそがれる神秘的なお力を身に受けて、自分とすべてのものの「めざめ」のための、熱い祈りを捧げる、「光と水の聖音の祭典」を催しています。

 

今年の2017年は、5月10日(水)19:00 から行われます。

 

実際の満月は、5月11日(木)06:42 になります。

 

ただし、ボイド時間が満月になった直後からになるのでご注意ください。

 

5月11日(木)06:42 ~ 5月12日(金)02:00(蠍座のボイド)

 

五月満月祭の夜は、一番清く大切な心願を一つだけ、心をこめて祈れば聞き届けられるといわれていることから、京都の鞍馬寺では、5月10日(水)19:00 ~ 22:00にかけて、多くの参拝者が訪れ、一人ひとりが自らの心の中に秘め持つ、美しく浄らかな魂の目覚めと、この世の全ての魂の平安と共生のために祈りを捧げます。

 

このとき、月は蠍座に位置しているので、蠍座の象徴する「潜在意識の変革」が起きやすくなるでしょう。そのため、自分の内面をしっかりと見つめることにより、いままでにない、とても大事な気づきを得られるチャンスです。自分に欠けているものを見つけ出し、自分のものとすることで、停滞している現状を根本から変えることができるかもしれません。

 

*今年は5月11日(木)の06:42に満月が起こるため、11日の19:00 ~ 22:00では満月が過ぎてしまうことから、前日の10日(水)に開催されます。

 

満月ワークをされている方には、とても貴重なワーク時間になると思いますので、ご興味のある方は5月10日の祭典が行われている時間帯(19:00 ~ 22:00)に、満月を仰いで自分自身の高次の魂(霊性)の目覚めを願ってみましょう。