三瓶山(北の原)草原での「お昼寝セラピー」

台風が過ぎ去った後、再び北の原でゆっくりした時間を過ごしてみました。


前半のネイチャーセラピープログラムに引き続き、当初から予定していた「お昼寝セラピー」をおこないました。


自然の流れの中に身を委ねて、身も心も解放していくことが目的です。


この日は、晴天に恵まれ心地よい午前中に、大草原の中にハンモックを立て、気持ちよく時間を過ごしていきました。


「姫逃池」の畔にある樹木の下にハンモックを設置して、のんびりと瞑想をしてみました。視界にはキラキラと優しい木漏れ日や、青空を流れる白い雲、若々しい草原の緑、力強い壮大な三瓶山の緑、静寂な森林群の緑が飛び込んできました。


目を閉じると、そのイメージがはっきり保たれており、嗅覚や聴覚が研ぎ澄まされていきます。青々しい草原の香りや草花の甘い香り、野鳥のさえずり、セミの鳴き声、カエルの鳴き声、虫が飛んでいる羽音など、細かく聴き分けることができました。そのうち、あまりの心地よさに眠ってしまうのでした。


都心の生活とは違った、時間に追われる日常とはかけ離れた有意義な時間…。


自分も地球の一部、自然の中で様々な命に触れ、これらと調和している安心感…。


何も恐れることはなく、ただ自然の摂理に身を任せて、自分というものを再認識してみると、つくづくと生かされているんだなぁ~って、純粋に万物に感謝することができました。この三瓶山国立公園は、長い間のボランティア活動などで、自然が損なわれることなく保全されています。


私たちがこうして自然の中で癒されたり、楽しめたりするのは、先人たちがこの地を大切に守ってきたからではないでしょうか。そうであるなら、私たちが担う責任は、この先の未来に向けて、この素晴らしい自然を残していくことなのだと、深く考えさせられました。


都会に住んで五感が麻痺してしまった都会人は、心身が疲弊しています。


そのような人たちに必要なことは、一時でも人工的な都会を離れ、自然が豊かなエネルギーバランスが保たれている場所で、身を委ねることにあると思っています。


自然治癒力を自らが高めていかなければ、生命力が弱まってしまいます。できるだけ、自然のある場所に出かけてみることが大切です。


心地よい眠りから目覚めると、身も心もスッキリしていました。前々から感じていましたが、この場所のエネルギーバランスは素晴らしいです。訪れる人を優しく包んでくれ、温かみのある癒しを与えてくれるのです。