3月6日は、『乙女座』の満月です。

 

立春から極端な天候の変化はあるものの、

日ごと春らしくなってきましたね。

 

最近、自宅近くの桃の花が、

あちらこちらで綻んでいるのを見かけます。


もうすぐ春の伝承行事、

桃の節句「雛祭り」です。

 

女の子の健やかな成長を祈って、奈良時代の宮中では「曲水の宴=禊祓(みそぎはらえ)の神事」を催していたそうです。

 

元々は、中国から「上巳(じょうし)の節句」が伝わり、日本古来の風習や習俗が融合して、形づくられたようです。この「上巳」とは、3月の「初巳の日」のことを示し、中国では「忌み日=不浄・穢れ(けがれ)日」とされ、穢れを祓うための宴や、川辺に出て不浄を除くため、水で祓いを行うという風習がありました。

 

日本においては、古くからの風習で、人の形を模倣した紙の形代(かたしろ)と言われる人形(ひとがた)に、自分の名前や年齢などを書き、人形の体を撫でて、自分の穢れや罪などを移し、身代わりとして神社に納めました。

 

神社では、水や火を使う神事で人形を清め、全ての厄を落としていました。地方によっては、お清めのために人が直接、川や海に入るという神事もあるそうです。

 

では、「雛祭り」はというと、平安時代にあった貴族のままごと遊びの「雛遊び」から、女の子の成長を祈っての「飾り雛」へと変化した時期は、はっきりとしないそうです。ただ、江戸時代になって、幕府が3月3日を五節句(※)のひとつとして、公式の祝日に定めると、飾り雛が発達したと言われています。

 

そして、三代将軍・徳川家光が治める時代に大奥が誕生し、この大奥で姫君の誕生を祝って「お雛様」を贈るならわしになってから、きらびやかな十二単をまとった「座り雛」や豪華絢爛に大型化された「段飾り雛」へと進化していったようです。

 

しかし、八代将軍・徳川吉宗の質素倹約令によって、雛飾りの大きさを制限されてしまったので、それ以降の江戸時代後期では小型化され、今の原型となる雛飾りになったようです。


また、雛祭りが桃の節句と呼ばれる由縁は、この時期に桃の実が成ることも理由の1つですが、桃には邪気を祓うという魔除けの信仰があったからです。

 

日本最古の歴史書の古事記には、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の父神である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉国(よもつくに)から追ってきた黄泉醜女(よもつしこめ)たちを、霊力のある山桃を投げて追払ったという記述があります。

 

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※五節句とは、中国の唐時代、暦法で定められた季節の変わり目のこと。人日(じんじつ)1月7日、上巳(じょうし)3月3日、端午(たんご)5月5日、七夕(しちせき)7月7日、重陽(ちょうよう)9月9日。五節句は、季節の草や木に関連しています。これは、季節に応じた植物を食することで、邪気を祓うのが目的です。

 

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月は『上弦の月』へと移行しました。気力が充実し、行動力と表現力が優れて、何事にも頑張れる時期です。また、新月から始めた計画に従って、積極的に行動を起こしてください。

 

心理的には、意識と無意識の間で葛藤が起きる時期でもあるので、何かと計画通りに進まないこともあるでしょう。けれども、目標を達成するためには、しっかりと目標を見据えて、気持ちがブレないように意識してみてください。

 

今、あなたが経験していることは、自己成長するために必要な経験だということを忘れてはいけません。夢を叶えるということは、日々の努力の積み重ねなのです。


そして、これから『満月』に向かって、心と身体が徐々に緩んでいきます。満月に近づくにつれて、イライラしたり落ち込みやすくなったり、あるいは気分が高揚したりと、バランスが崩れて不安定になりやすい時期へと移ります。

 

感情のコントロールができない時には、レスキューレメディを飲んでみましょう。深呼吸やストレッチをおこなうのも効果があります。また、そういう時期なのだと割り切って、無理をしすぎないよう意識して、ストレスを溜めないようにしてください。

 

『新月』に願ったことを達成できるように、今の迷いを断ち切り、迷わず『満月』に向けてチャレンジしていきましょう。


今回の乙女座の満月は、「~しなければならない」という完璧さを求める頑な心や、強迫観念を手放し、自他ともにあるがままの姿を受け入れて、無条件に愛することを学ぶチャンスです。あなたが必要以上の分析癖や他人を批判する態度を改めることで、よりよい自分に成長する機会を与えてくれますので、気になる方は『満月の解放ワーク』をおこなってみてください。


『月のワーク』で最も大切なこと…

 

目標は、必ず「身近で達成できる」小さなことから始めるということ。

そして、成功体験を繰り返しながら、その達成感や充実感を脳に記憶させること。

 

小さな成功体験の積み重ねこそが、大きな目的を達成させる行動力や継続力、意志力を強めていく秘訣になります。『自らの心で決めたことを、実現するために体で実行していく』この一連の流れは、体内で幸せホルモンの分泌を促し、脳内に成功体験の充実感を与えてくれます。

 

何度もこれを繰り返すことで、脳に成功体験の流れを蓄積していくシステムを確立します。

 

この脳内に作られたシステムこそが、不可能を可能にする『幸せを引き寄せる源』になるということになります。


それでは、今回の『満月ワーク』について、ご紹介いたします。


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3月6日(金)の 03:05 は、乙女(おとめ)座に位置する満月です。


満月の浄化パワーの影響は、月が満ちる前後(48時間)になります。

 

*今回のボイド時間は、満月になって30分ほど後からになります。

 今回のような場合は、すでに月が乙女座に入座していて、

 ボイド時間のない前日の5日(木)に『満月ワーク』をおこなうと良いでしょう。

 

 3/6(金)03:36 ~  7(土)09:53(乙女座のボイド時間)


今回のボイド時間では、完璧主義に拍車がかかり、些細なことにでも神経質になりがちです。そのため、普段は周囲の空気を読み取り、そつなく実務をこなせる人でも、感情のコントロールがしにくくなってしまいます。

 

その結果、日常生活や仕事上で人のやり方に口出ししたり、相手のミスを許せなくなったりと、ついあら探しをしてしまう傾向が強まります。無意識に批判的で厳しい態度が出やすくなります。

 

また、細かいところに気をとられてしまい、大局を見誤ってしまう恐れがあるので注意が必要です。細かいことは気にせず、おおらかな気持ちを心がけましょう。

 

月は、私たちの無意識(潜在意識)に働きかけます。私たちが気づかないうちに満月の影響を受けた感情から、良くも悪くもその態度や行動をしがちです。

 

月が及ぼす私たちへの影響をプラスに発揮することで、心と身体や精神のバランスを調整することができます。無意識を意識化して、プラスの思考を持つことで、夢や目標を実現させることが可能になります。まずは、手放したいマイナス感情を解放していきましょう。


満月の時期は、新月に立てた目標が成熟します。緊張感や不満感が一気になくなり、脱力ムードになる時期でもあります。そのため、満月の感謝ワークや瞑想などを行いながら、自分を客観的に見つめやすくなれるでしょう。

 

2月19日の水瓶座の新月で立てた目標を、もう一度思い返してみてください。

 

また、半年前の『乙女座の新月』で立てた目標に対して、努力してきた人にとっては、それなりの成果を得られる時期になりました。目標が達成している場合は、宇宙の法則や周りの人たちに感謝を忘れずに前進してみましょう。

 

そして、目標が実現しなかった場合は、目標の内容に無理がないかどうか、目標を達成するための行動ができているかどうか、その原因を分析したり、代替案を考えたりするとよいでしょう。


乙女座の満月には、いつも以上に心と体のバランスが取りにくくなってしまうので、精神的なストレスが溜まりやすくなります。それは、「~しなければならない」といった強迫観念を抱き、必要以上の完璧さを求めてしまうため、細かいことが気になってしまうからです。

 

乙女座の特徴の細やかさや生真面目さから仕事面では、長所でもある観察力や分析力が、マイナスに傾き、いつもより神経質になりがちです。そのため、他人に対する批判精神が強まって、人の些細な言動や癖が許せなくなったり、あら探しをしがちなので、気をつけましょう。

 

完璧さを求める頑な態度を解放することで、リラックスした状態で無理なく、理想の状態に近づいていくことができるでしょう。


満月は、浄化パワーが強いときです。

 

自分に必要がないもの、必要なくなったものを手放す「解放ワーク」をするとよい日といわれています。(ダイエットをはじめるとか、断捨離をするとか、影響されているものなど)

 また、財運を上げるための「金運アップワーク」をするのもよいです。


乙女座に関係する解放テーマは、

 

「完璧主義」「分析癖」「批判的」「否定的」「被害妄想」「自己否定」「自己犠牲」「神経質」「強迫観念」「頑さ」「頑固さ」などです。

 

これらのマイナス感情を抱いている人は、解き放つようなお願いをするとよいでしょう。


乙女座が支配する身体部分は、

 

「腸」「大腸」「みぞおち」などです。症状として「下痢」「便秘」「消化器官の疾患」などがあります。この辺が気になる方は、改善または健康を促進するお願いをするとよいでしょう。

 

実践的なことでは、食事や生活サイクルを健康的に変えるために、思い切って健康診断や治療をなどを受けるのもよいでしょう。また、乙女座の満月は、他の満月よりも体の浄化に最適な時期ですので、運動やダイエット、禁煙、禁酒などを行うのに適しています。

 

浄化力が高まる満月水を作って、浄化作用のあるフラワーレメディ(クラブアップル)や、今のあなたに必要なフラワーレメディを飲んでみるのもお勧めです。


乙女座に関係する象徴キーワードは、

 

「観察力」「分析力」「理解力」「冷静」「適応能力」「誠実さ」「良識さ」「謙虚」「純粋」「気配り」「几帳面」「繊細」「統合能力」「常識的」などです。


乙女座の人の特徴は、繊細でナイーブな心と思慮深さがあり、それでいてどこか純粋無垢で清潔感があり、ロマンティックな感情を持ち合わせています。才気に溢れ、観察力、分析力があり、自分のテリトリーを守ります。

 

秩序を重んじ、責任感も強いので無意識のうちに完璧さを求めてしまいます。また、繊細さがマイナス面に向いてしまうと、神経質で批判的な態度として表れてしまい、周囲に対して口やかましくなってしまいます。


乙女座の支配星は、『水星』です。

 

『水星』は、知識、知性、伝達、コミュニケーションなどを司り、判断力、学習能力、神経組織を支配しています。その人がどのような知性や才能で、どんなふうに他人とコミュニケーションをとり、人間関係を築くのかを示してくれます。そして、恋愛のアプローチテクニックや、将来の職業の指針などを導いてくれます。


乙女座に対応するフラワーレメディは、「セントーリー」です。

 

「セントーリー」タイプの人は、人や周囲に影響されるため、自らの願望を抑えてまでも、周囲に気をつかいます。自己表現が上手くできず、口論は好まないので頼まれると断れなくなり、人に利用されたり、強いられたりすることが多くなります。

 

また、個性に欠け、恥ずかしがり屋で臆病です。気の合わない人や家族のために、自己犠牲的な態度で尽くします。生真面目さから義務に固執するあまり、不健全な温厚さや謙った態度が生きる喜びを失わせます。あまりにも自己否定や、自己放棄が強くなりすぎると、フラストレーションが溜まり、抑うつ状態に陥るので、生き甲斐のある人生を作り上げる力が失われてしまいます。


前向きな「セントーリー」タイプの人は、人や周囲に影響されることなく、開放的に自分を主張します。人づきあいにおいて、人に奉仕しますが、いかに奉仕するかを心得ているので、自己犠牲に陥ることなく分別を持ち、人をサポートすることで自分自身を成長させることができます。

 

とても愛他心が強く、穏やかで共感する能力に優れ、常に人に役立つことを心がけています。自分の役割を果たしながら、人生を達成感や喜びで満たすことができます。また、とても自然なやり方で人をサポートするので、賢明で頼りがいのある人格に人望が集まります。


「セントーリー」は、NOと言えない時や振り回される人がいる状態の時、自己表現のバランスを改善して、健全な自己主張ができるようにサポートします。自分の個性や考えを尊重し、自分らしさを大切にしながら、人や周囲の影響を受けずに人づきあいができるようになります。


また、満月の時期は『女性ホルモン』のバランスを崩しやすく、感情や情緒が不安定になりやすいようです。イライラしたり衝動的な行動をとってしまいそうな時の対策には、過度の緊張から心を解放してくれる『レスキューレメディ』がオススメです。


パワーストーンをお持ちの方は、月光浴をさせて浄化とエネルギーチャージをするのもおすすめです。


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コメント: 2
  • #1

    小栗三佳 (金曜日, 06 3月 2015 22:38)

    ご無沙汰してます♪年末年始にはお世話になりました❗
    相変わらず素敵なHPを維持されてますね♪
    霧生さんの生真面目さ、誠実さが伝わってくるページです。
    またいつか..秋前かな?ワークにお邪魔する事もあるかもしれないので、今後ともよろしくお願いいたします(^^ゞ
    この上の写真、とても良いですね~♪

  • #2

    kiriu (土曜日, 07 3月 2015 23:27)

    コメント、ありがとうございます。

    この上の写真の神社は「神魂(かもす)神社」です。
    縁結びで有名な八重垣神社からほど近い、静かな森の中にあります。

    とても不思議なパワースポットです。
    出雲の中でも、少し違った雰囲気をもっている神社で、
    なんとなく伊勢神宮(とその周辺の神社)のもつ、
    あの独特の雰囲気が漂っています。

    出雲に行かれる機会がありましたら、
    立ち寄ってみるのも良いかもしれません(^_^)♪