出雲エリアにある鵜鷺(うさぎ)地区から、車で約15分くらいのところに、弁慶伝説が残る鰐淵寺(がくえんじ)があります。ここは、山陰地方では、もみじ寺としても有名な場所です。
初夏には新緑の青もみじ、秋には紅葉で訪れる人の目を楽しませてくれます。 約1400年前(開山)の歴史ロマンが漂う、自然エネルギーが訪れた人を元気にしてくれるパワーに満ち溢れる、スピリチュアルスポットです。
かつて、智春上人が「浮浪の滝」のほとりで、推古天皇の眼疾を祈って、平癒されたそうですが、そのご祈祷をしている時、誤って滝壺に落としてしまった仏器を、鰐(わにざめ)がその鰓(えら)に引っ掛けて水面に現われ、その仏器を智春上人に奉げたということから、『浮浪山 鰐淵寺』と、称する由来になったそうです。
平安時代末期には、修験道の霊地として広く知られ、室町時代までは栄えていたようです。もちろん、その時代に生きた「弁慶」は、18歳から21歳までの3年間を、この鰐淵寺で修行し、その後は比叡山へ渡り、源義経(牛若丸)と出会い、壇ノ浦の戦いで平家を滅ぼした後、再びこの鰐淵寺に戻ってきたと言われています。
そして、この場所にはその弁慶が、鳥取県にある大山寺から約101km離れた鰐淵寺まで、一夜にして持ち帰ったという「銅鐘」があり、国の重要文化財に指定されています。
私が一番気に入った場所は、かつて弁慶や多くの僧侶たちが、瞑想や滝修行をおこなっていたであろう浮浪滝…。清らかで、心地よい気の流れにやさしく包まれる静寂な場所、生命力溢れる自然のエネルギーが感じられました。
もちろん、ここには多くの木霊が存在し、訪れる人を浄化してくれています。
その浮浪滝の奥には蔵王堂があります。どう見ても、どうやってあの岩肌の足場のない岩窟に蔵王堂を築くことができたのかが、とても不思議で神秘的…。
6月の新月の日、ここで「新月の誓い」をおこなえたことは、とても素晴らしい経験になりました。 昔の人たちの叡智と、並々ならぬ修行の努力は、本当に凄いことなのだと感動…。かつて、弁慶がこの蔵王堂で座禅を組み、瞑想しているところをイメージしてみると、それは木霊に包まれた自然環境(宇宙そのもの)の中で、心も身体も魂も癒されていた感じです。
厳しい修行とは違っていて、とても気持ち良かったのではないかと羨ましくもありました。
ここは、本当に気持ちのよい気が流れており、私にとって、ここは何度でも訪れたいスピリチュアルスポットです。これらの浄化パワーは、間違いなくこの閑静な場所に1400年以上変わることなく、今も息づいています。
この感覚は、全ては語ることは難しいので、是非ここを訪れて体感してみてくださいね。 ただ、浮浪滝に行く道は険しく、石の上を歩くと滑りやすいので、トレッキングシューズなどの滑りにくい靴が必要ですので、お忘れなく。 あと、入山料が500円必要です。
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