美しい港町である十六島(うっぷるい)という
古くからの海苔の名産地がある。
そこから、車で少し山の中に入っていくと、
この鰐淵寺(がくえんじ)の駐車場につく。
ここからは、一般車の乗り入れは禁止。
美しい渓流沿いの道を、
のんびり歩いて山門へ向かう。
訪れた日が、小雨だったこともあり、美しい緑を抱えた岩壁を蔦って落ちる雨水(もしかしたら石清水?)や、轟音とやさしい音色を交互に繰り返す渓流の音を楽しみながら、歩いていると山門に着くころには、とても清々しい気持ちになっていました。
山門を抜けると、深い歴史を感じさせる立派な寺院がありました。
受付で、入山料(500円)を渡して、いざ根本堂へ。
寺院全体が、苔や生き生きとした緑に包まれている、幻想的な世界がそこにありました。
延々と続く石段も、その美しさ故に、
時間と疲れを感じさせない。
根本堂についたら、
隅々のお社までゆっくり訪れたい。
ここは以前、出雲大社の別当寺でもあり、
神仏習合のまま(神宮寺として)現在に残されている。
根本堂左側の大きな三本杉があり、その向こうにあるお社のさらに奥に、ひっそりと素敵な稲荷社があります。ここの雰囲気は、本当に素敵で、しばし立ち尽くしてしまいました。
根本堂から受付に戻り、いよいよ「浮浪の滝」へ。
ここからは、川の中にある石橋をわたったり、狭い崖沿いの山道をいくので、それなりの服装と覚悟が必要です。
最初の石橋を越えると、熊野古道の大門坂のような、苔むした美しい杉並木。ある杉の中に、小さな神様もいらっしゃいました。
足元に注意しながら、渓流沿いの山道を10分程度登っていくと、真っ暗な東屋がありました。そこを抜けて、さらに進んでいくと、忽然と現れた「浮浪の滝」。
弁慶が修行したと言われる伝説の地ですが、修行というよりも、究極の癒しスポットでした。水量の少ない滝だけに、自らシャワーのように浴びたくなる衝動に駆られました。
この感動は、言葉と写真では一切伝わりませんので、是非訪れてみてくださいね!
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