森林セラピー®とは、癒し効果が科学的に検証された「森林浴効果」のことをいいます。現在日本には「森林セラピー基地」と認定されている森が、53カ所あるようです。(2013年3月現在)
6月から8月にかけては、樹木が発散する天然の有機化合物『フィトンチッド(精油成分)』の量が多くなります。フィトンチッドは、植物の根や幹に含まれる特有の香り成分で、主に葉から放出されています。森林では、さまざまな樹木が生息し、お互いが有害な微生物(菌や細菌)や、有害な昆虫から身を守るために、植物自身がフィトンチッドをつくり共生しています。
そして、森の中には、自然のサイクルでの動物の排泄物や死骸など、腐敗した様々な堆積物があります。これらから腐敗臭が放出されている中で、森にはその臭気を全く感じさせない、消臭効果や脱臭効果などがあり、空気を浄化させるフィトンチッドの機能が働いていることを証明しています。
また、私たち人間にとっても、フィトンチッドは多くの恩恵をもたらしてくれる『森林の精気』と言われています。
フィトンチッドが体によいことは、科学的(実験的)にも証明されています。フィトンチッドは、「殺菌・浄化作用」「脳内のα波の発生を促し、精神を安定させる」「呼吸を正常に整える」「交感神経の興奮を抑え、不眠を解消し、快適な睡眠をもたらす」「肝機能を改善」など、心身を深いリラクゼーションに導く効果があると言われています。
今回私も、そのリラクゼーション効果の中で、さらに新月パワーを貰い、五感を鍛え、リフレッシュする目的で、秩父多摩甲斐国立公園内にある西沢渓谷へ、トレッキングに行ってきました。
西沢渓谷には、日本の滝百選の一つである「七ツ釜五段の滝」があります。さすが、日本の滝百選だけあって、滝壺の透明度が高く、青から深緑へのグラデーションがとても美しく映えていました。
水しぶきを上げて落ちる、五段の滝壺の美しさに、眼が釘づけになって、しばらく時間が止まってしまいました。そのせいか、自分も自然の一部に溶け込んだような気分で、水の癒しパワー(マイナスイオン)を身体で感じることができました。
ちなみに、今回参考にした某ガイド本では「オシャレ&カジュアルで、楽しくトレッキングしたい山ガールの入門にピッタリ!」と紹介されていました。しかし、トレッキングコース「西沢渓谷一周コース」(歩行距離:約10キロ、所要時間:約4時間30分)は、確かに、今流行の山ガールには、入門コースなのでしょうが、私には少しハードルが高かったようです。
「西沢渓谷」は、10キロコースといっても、アップダウンの高低差が激しいコースになります。足元が悪い場所が至る所にあるので、あまり軽い気持ちで行くと、辛い結果を招いてしまいますので、ご注意くださいね。
日頃からきちんと体力や筋力をつけていないと、「筋肉痛」という、いらない「お土産」を持ち帰ってしまうことになります。帰宅してから、明らかになったことですが、初心者や手軽に楽しみたい人向けには、「三重の滝」までの往復コースだとか…。(時すでに遅し…)
それでも、今回の西沢渓谷の「森林セラピー」では、植物の香りを嗅いだり、野鳥のさえずりに耳を傾けたり、樹木や植物に触れたり、湧き水を飲んだりと、自然の中で五感が研ぎ澄まされました。そして、自然と調和し、心身共に癒され、さらなる活力が身体の中から湧き出てきました。
そのような中で、森林の不思議なオーラに包まれ、とても幸せな気持ちになれました。
あらゆる生き物に「ありがとう」…そして、自然に感謝です。
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