6月6日は金星の日面通過(ヴィーナストランジット)です

 

 

6月6日は金星の日面通過(ヴィーナストランジット)です。

 

日面通過(ヴィーナストランジット)とは、太陽と金星と地球が一直線に並ぶ現象のことです。この日は、地球から太陽を見ると、太陽面に小さく金星の通過の様子を見ることができます。地球から見える金星は夜空の星のように小さくしか見えないので、太陽面に少し大きめの黒点が移動しているように見えるでしょう。

 

 

※観察する時は、金環日食で使った太陽観察用のフィルターを使ってください。

 

ウィキペディアに掲載されている内容によると、金星の日面通過は、とても稀な現象で1回目の日面通過から8年後に2回目の日面通過が起こり、その後は121.5年と105.5年の長い空白の期間があるそうです。

 

21世紀で起きる金星の日面通過では、

 

対の1回目は、既に200468日に起こり、2回目は今回の201266日に起こります。

 

その後、金星の日面通過の対は、211712月と212512月までは起こらないそうです。

 

実に、この現象そのものは日食よりも珍しい現象で、私たちが生きている間にこの神秘的な現象を見られるチャンスは、今回の6月6日までのようです。

 

時間帯は、おおよそ午前7時~午後14時までの時間帯で見ることができるそうです。

国立天文台の暦計算室の発表による金星が太陽に接触する時間は、

 

(1)07時10分53秒 ブラックドロップ現象

(2)07時28分29秒

(3)10時29分39秒

(4)13時29分59秒

(5)13時47分26秒 ブラックドロップ現象

 

*ブラックドロップとは、金星が太陽面にはいった直後と出ていく直前の太陽の縁に金星の影が『黒い滴』のようにつながる現象です。

 

お天気が気になりますが、金環日食の時のように観察ができることを願っています。

 

<ヴィーナストランジットと五芒星について>

 

さらに貴重な現象を説明すると、対の1回目 200468日と2回目の201266日の期間で、金星と地球が一直線に重なる機会が5回あったようです。そして、その重なった「点」を結ぶと、『☆五芒星(ペンタグラム)』が描かれるそうで、実に神秘的な現象だと言えます。

 

古代から五芒星は「動きと力と知恵のシンボル」と言われています。

 

ここで、五芒星について簡単に説明すると、一般的に一筆書きで描かれる☆マークが示すように、終わることのない無限の循環、永遠の生命、永遠の繁栄を表していて、「人間という小宇宙」を意味するそうです。

 

その意味の裏づけでは、古代のメソポタミアやインドの五大説(地・水・火・風・空)の思想があり、後に古代中国に伝わり、「木・火・土・金・水」という『陰陽五行説』に進化しました。宇宙空間に存在する全ての物質は、この5つのエレメント(気)に分類されるという考え方の発展で、あらゆる現象もこの五行に配当し、易をはじめとする運命学の基礎となっています。

 

陰陽師も、邪気を払い場を清め、病気を治す呪力の護符として、五芒星のマークを使っていたようです。また、前回121年前のヴィーナストランジットで作られた「☆五芒星」は今回の形とは天地が真逆でした。

 

☆マークが下向きに描かれている場合は、霊的(精神的)な力に対する物質的な力の優位性を示しているそうです。物質世界への価値観が高まり、お金や物欲のために世界中で戦争が勃発し、急速に科学や経済、さらに文明の発展により近代社会が構築されました。一方、日本では「江戸時代」が崩壊して「明治維新」が起こり、その後の世界大戦での唯一の被爆国としての痛みを国民が背負い、物質中心主義の価値観の中での経済発展を遂げてきました。

 

今回の「☆五芒星」は、前回とは異なる☆マークが上向きの形です。

 

その形が意味することは、精霊の頂点が上方向に正しくあり、大宇宙と人間という小宇宙がつながることを意味し、物質的な力に対する霊的(精神的)な力の優位性を示しているそうです。

その大宇宙の影響により、精神的な意識の変化が高まり、物質的な価値感よりも感受性、同情心、奉仕心などの慈悲心を育て、人や社会への奉仕活動が、精神的に豊かになろうとする社会へと導いていくようです。

 

近年、大宇宙のエネルギーにより、地球規模の天変地異や経済崩壊が次々に起こっているのではないかともいわれていますが、それが表面化した厳しい現実の裏側に、宇宙的な観点から見た「隠された意味」も存在しているように思います。ある現象の表層部だけを見て恐れや不安を抱くのではなく、冷静にそれらの本質や意味を考えてみることも大切な気がします。今年は地球や人類、全ての生き物にとって、宇宙規模で大きな意味のある重要な年なのかもしれません。

 

金星の象徴は「愛」と「美」を司り、芸術、品性、美的感受性、社交性、恋愛などに影響を与えているといわれています。全般的に「幸運の暗示」を与えてくれるといわれています。

 

女性にとっては、男性への愛の傾向を示しているので、恋愛や結婚につながる異性との出逢いのチャンスがおとずれるかもしれません。今回の「ヴィーナストランジット」の影響によって、恋愛や結婚を成就する人たちが増えてきそうですね。大宇宙のエネルギーを感じながら、意中の相手を見つけた時は勇気を持って行動してみましょう。